フォード車の特徴とは

フォードとは、1903年に設立されたアメリカの自動車メーカー、フォード・モーター・カンパニーのことです。GM、クライスラーとともに自動車メーカーのビッグスリーと称されてきました。

フォードの創業者は、ヘンリー・フォードです。彼は二度の起業失敗を経て、フォード・モーターを1903年に立ち上げます。最初に製造販売されたのは「A型」と呼ばれるモデルですが、その後、1908年には自動車業界だけでなく世界の産業にも大きな影響を与えた「T型」の生産に乗り出しました。

T型の何が大きな影響力を持っていたかというと、その生産方式です。作業効率を高めるために流れ作業を取り入れ、また、パーツの互換性を高めることで、作業時間とコストを大幅に削減することに成功しました。それによって、車の販売価格も大きく引き下げることができ、その結果、庶民がマイカーを買いやすくなったのです。

加えて、フォードは、1913年にベルトコンベアを採用した生産ラインを確立します。分業化を進めた結果、さらなる効率化に成功し、自動車業界だけでなく産業構造まで変えることになったのでした。

その後、フォードは数々のメーカーを買収、世界中に多くの子会社を構えることになります。今も膨大なブランド数を有し、世界的な自動車メーカーとしての地位を揺るぎないものとしているのです。