クライスラー車の特徴とは

クライスラーは、1925年に設立された、かつての自動車メーカービッグスリーの一つを構成するアメリカの自動車メーカーでした。

クライスラーはウォルター・クライスラーによって設立されましたが、そもそも彼の開発したエンジンを搭載した車を売るために立ち上げられた会社と言われています。もともと鉄道技師だったウォルター・クライスラーは、その技術を生かして前例のないノウハウを自社の車に投入していきます。フルスチールのボディ、四輪油圧ブレーキ、パワーステアリングといったその後の常識的な自動車技術は彼が開発したものでした。

クライスラーは順調に業績を伸ばし、一時はゼネラルモーターズとフォードモーターと並んで自動車メーカービッグスリーと称される存在でした。しかし、リーマンショックを始めとする金融危機を機に、2009年には経営破綻をきたします。そんな時に資金的に、また、経営的に手を差し伸べたのが、イタリアの自動車メーカー、フィアットです。そのおかげもあって、破産申請からまもなく再建を果たしたクライスラーでしたが、結局、2014年にはフィアットによって完全子会社化されました。

その後、フィアット・クライスラー・オートモービルズとなった後、2021年からはステランティスN.Vの一ブランドとなっています。